終活とは「人生の終わりのための活動(ウィキペディアより抜粋)」の略称で、人間が自らの死を意識して人生の最後を迎えるための様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する言葉である・・・と書いてありました。具体的には、身の回りの財産の整理やお墓の準備、老後の医療や介護に関する方針決定などが含まれていて、最近では「人生会議(APC)」などと言って終末期の医療の在り方やケアについて前もって考える取り組みなどを事前に本人を踏まえて家族や関係者と話し合う等、厚生労働省が率先して取り組み方法など発表しています。一年前、終活に興味を持った私も一念発起し「終活カウンセラー2級」を資格取得しました。
日ごろ、ケアマネージャーとして業務する中で残される家族や人生の終焉についても相談を受けますが、まさしく終活は「終焉活動を通して自分を見つめ、今をよりよく生きる為に行う」活動だと学びました。実際、利用者さんに「自分の人生の最後をどう捉えるか?」と、質問を投げかけても「胃瘻はいやだ」「子供たちに面倒を掛けたくない」と、簡単なイメージは話されますが、終活(人生の最後)について具体的に考えてみませんか?と話をすると「自分の最後を考えるなんで想像できない」「その時になれば考えるさ」と具体的に考える事を嫌がる利用者も多いと感じます。特にご家族がいらっしゃらない独居高齢者を支援する際には終末期の意向は確認しておきたいのですが、無理に話を進めると信頼関係を破綻しかねない時もあります(そういった場合の研修なども準備されています)。
私も、「自分の残りの人生(時間)はあとどれくらい残されているだろうか」と、考えます。そのために、いつまでに何をするべきか?と過去の反省と将来の目標を立てて頑張ってきました。しかし、最近は「過去を悔やまず未来を憂えず今を如何に生きるか?」という風に考える事が多くなりました。「今をよりよく生きて満足した!」って感じた時に人生の最後についても真剣に考えてみようと思う今日この頃でした。