先週、圏域の地域包括支援センターからお声かけを頂いて参加してきました「日常生活圏域ケア会議」。圏域内の介護事業所や居宅介護支援事業所、公民館や福祉施設の皆様を迎えて充実した内容の会議でした。
昨年、10月に今の住所地へ新たに事務所を引っ越してきた地域とは言っても、以前からお付き合いの長い地域包括支援センター職員の皆さん。圏域の利用者様の担当を依頼して欲しいと新規利用者の紹介を頂いており、いつも勉強させて頂いております。感謝です。
そんな地域包括支援センター主催のケア会議。高齢者を中心に、圏域内でも地域の特色や住んでいる住民や世帯の状況、また地域の資源(学校や医療機関、福祉施設やボランティア活動)だけでなく歴史や地理状況も含めた報告を受けて「さすが…地域アセスメント力、包括支援センターって半端ねぇ」と、舌を巻きました(ホント、地域包括支援センターさんの職員の底力を見せつけられた思いです)。
なんとか爪痕を残そうと、見当違いな意見を言う私を上手くまとめては実りある会議を進行する管理者さんの手腕(というか掌の上)で踊らされる私でした(されど会議は踊らず、しっかりと会議は進み地域の情報の共有と連携を深めていました)。また参加したいです。
ケアマネの仕事をしていると、介護保険の調整だけでなく様々な(主に人間関係に起因したことがほとんどですが)問題が起こります。
あるケアマネさんが仰っていました「デイサービスに通って、にこにこ笑いながら『デイサービスに通うのが楽しいよ』と、満足そうに微笑んでいる利用者さんが35名いればケアマネの仕事も楽なのに」と、炎上すれすれ彼のケアマネさんの発言に共感する私です。
ですが、現実は思いもつかない事ばかり…利用者様だけではなく事業者や医療機関、果てはキーパーソンのご家族からも要望があがります(もちろん、大事な要望でもあります)。
利用者様を支援する上で、無理難題な課題に対しては、自分の能力や努力を棚上げして「それ、ケアマネの仕事じゃ無いですよね?」と、申し開きもできるなら苦労はないのですが…毎日のように起こる問題に対して振り回されてばかりだと、自身のケアマネに問われる資質を疑うばかりです。反省の日々であります。そんな日々から思うケアマネに必要な能力とは「機転を利かす」こと…その一言だと思い知らされます。
そこで、「機転を利かす」とは…いつものようにGoogle先生のチカラを借ります。
機転が利くとは、「状況に応じて、臨機応変な行動をスピーディーに取れること」を意味します。
例えば、トラブルが起こった際にスムーズに解決まで導いてくれる人、その場の状況に合わせて柔軟に対応できる人などが挙げられるでしょう。
さらに機転が利く人の特徴として…
状況判断が上手い
洞察力がある
思考が柔軟である
の三つを挙げます。
その特徴を活かして問題解決を図る、目的を達成しやすくなると説明します。そう、ケアマネに求められる能力の一つに「問題解決能力」が挙げられるようにケアマネとは逆説的に「機転が利く」事が必然の能力だという事が挙げられるのです。今日も無理難題がやってきます。マニュアルに載っていません。機転を利かすべく己の頭で物事を考える毎日です(今日も何を言っているのかわかりません)。
イデアでは、ICTの取り組みをさらに推し進め、この度、lineワークスを導入していました。これが、すごい勢いで業務改善に役立っています!(ホント、すごいの!)
lineワークスのすごさは、今までのlineの機能に加えて「既読機能」に「誰が既読したのか解る」ので、業務連絡の進捗状況がわかる様になったこと。グループline機能が、チャット機能として引き継がれたのも嬉しい限りです(営業ではありません)。
さらに、スケジュール管理を時間単位で携帯電話にて入力ができる為、各職員の動きが一目で解るのも有難いのです。イデアでは直行、直帰も自由なので、「職員の誰々さんは訪問中なのか?事務所にいるのか?在宅ワークをしているのか?」等と全職員の動きが分かる仕組みになっています。
さらに、掲示板の活用で「新規相談記録」の共有や「研修の案内」「事故報告・クレーム報告」を電子化で対応できるのがありがたい。さらに「年休取得申請」も掲示版で活用して情報共有化も図れます。
これもすべて、管理者としての私の業務効率化の一環になります。効率化を図ると共に職員全員の共有化と「見える化」を推進する事で、職員一人一人の頑張りを見える化し働きやすい職場環境をこれでもかと、整える今日この頃なのです。
参考資料
LINE WORKSとは? LINEとの違いと便利な機能を紹介|ビジネスブログ|ソフトバンク (softbank.jp)
はい!というわけで、今回は「学びの力」と言うタイトルを頂きました(誰から?)。
どの職業、職種においても、学び(知識)と経験は必要なスキルだって言えると思います。医療や介護、福祉においても、もちろん介護支援専門員(ケアマネ)の仕事も含め知識と経験は必要なスキルだと言えます。
何故なら、介護支援専門員の業務は利用者やその家族も含め支援者を含む対人関係を重視するソーシャルワーク援助と言う業務でもあり、利用者が抱える問題を解決に導くには、医療機関や地域包括支援センター、各事業所との連携は必要です。又、介護保険を中心に様々な制度等の社会資源の活用、地域を巻き込む力・・・と言った、知識だけでは対応ができない経験に培った能力が問われます。
加えて、インフォーマルサポート(家族だけでなく地域のボランティアや営利団体等の協力も含む)を活用する必要もあります。思いもよらないトラブルに対し臨機応変への対応をも問われます。
その結果に対して、他ではあまり論じられることはありませんが、利用者への支援に対する責任を(ほとんどと言い換えても良いのですが)介護支援専門員(ケアマネ)に負わされる状況がほとんどです(身寄りが居ない利用者への対応が左証です)。
だからこそ、ケース別に対応方法などを法定研修で学びを得るわけですが、実践ではマニュアル通り対応すれば上手くいく・・・なんて事はありません。一人ひとり生きて来られた環境や状況が違う訳で。一人ひとりの課題をケース化しているようでは問題解決から遠のいて行くと言っても過言でもありません。「マニュアルが通じないなら、問題解決に対して手だてが無ければ何でもアリなのか」とも思われます。逆説な意見になりますが、困難な状況に直面した時ほど、知識と経験(加えて礼儀正しさ)が必要になります。
マナビノチカラその②へ続く